認知能力と非認知能力

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

認知能力とは、国語力とか計算力とかペーパーテストで測れる学力のこと。
対して、非認知能力とは一体どんなものなのでしょうか?

最近では、非認知能力も重視されるようになってきました。
非認知能力とは、数値では測れない人生を豊かにする力のことです。

私も子どもができてから、この非認知能力のことについて知りました。
仕事をしている時や、会社にいる時、特段学歴がとっても高いというわけではないのに、仕事ができてどんどん出世していく人っていませんでしたか。。?私と一緒に仕事をしている人にもいました。いろんな人から、好かれていて、コミュニケーション能力も高く、いろんなことに興味を持って好奇心旺盛。会社の中でもどんなことにもチャレンジして、上司からも頼りにされている人。プライベートでも人付き合いが良く、みんなから愛されているような人。私はこういう人って、とても非認知能力が高いんだなと思いました。

非認知能力は、人とのコミュニケーション能力や、努力と忍耐、協調性、自己肯定感など、社会に出たときにあった方が、うまくいったり成功したりしやすい能力なんじゃないかな、と思っています。

具体的にはどんな能力のことなのでしょうか?また、学童期にこの非認知能力を高めるためにやった方がいいことってあるのでしょうか?

目標達成力 継続力

何事にも諦めずに取り組む力。好きなことに夢中になれる環境づくり。自分のやりたいと思ったことを最後までやり遂げて得る達成感。このような力を子どもの時期にたくさん経験してあげたいと思っています。

つくづく思います。私がやってほしい習い事を子ども達に押し付けていたんではないだろうか、って。
私が小さい頃経験できなかった、ピアノの習い事。どうしてもピアノが弾けるようになってほしいという私の願いから、現在、長女と次女が習っています。本人達がやりたいと言ったわけでもなく、通い始めました。それから、通い続けているうちにピアノが好きになれば、続けてもいいのですが、全くそうならない。好きじゃないことを嫌々させられているので、自ら練習もしないし、だから上達もしない。という悪循環。非認知能力のことを知ってから、ピアノの習い事は、本人達にとっても良くないし、時間とお金の無駄だなと思うようになりました。
(なので、キリのいい月末に辞めることにしました)

代わりに、「何かやりたいことある?」と聞くと「お絵かき!」ということなので、絵画教室に今は通わせています。毎週、ワクワク楽しみにしているし、迎えに行っても夢中で描き続けています。好きだからやりたい→やるから上達する→上達するから褒められる→自信がつく→もっとやりたいと思う→目標を決めて達成しようとする→好きだから努力も苦にならない。
そんな好循環ができるような気がします。

非認知能力を高めるためには、子ども自身に選択肢を与えて好きなことをとことんやらせてみる!
子どもが嫌がる習い事はさせない。が良いのではないかな、と思っています。

コミュニケーション能力

幼少期〜学童期、同じ年齢の子ども達や歳が異年齢のお友達などとたくさん遊ばせるのはいいことなんじゃないかなと思っています。うちは、基本は外遊びをさせています。おうち遊びは雨の日とかだけで、いつも外で遊ばせています。おうち遊びより、世界が広く自然や季節を肌で感じながら、学べることが大きいからです。
公園遊びでは、遠くから見守っていることが多いですが、遊具の順番待ち(忍耐力)や、一緒に遊ぼうと声を掛け合ったり(コミュ力)、お互いに協力し合って遊んだり(協調性)、何かを作っていたりする姿を微笑ましく思います。
順番待ちや、声をかけたり、何かを一緒にやろうとすると、必ずコミュニケーションを取らないといけないですよね。そういう経験を小さいうちからさせるのは、コミュニケーション能力の発達に良いと思います。

小学校へ入るとさらに世界が広がり、行動範囲も広がりますよね。学校のクラスのお友達、学童のお友達、先生などいろんな人と関わりを持つことはとても大切です。
小学校の担任の先生に言われたことは、放課後遊びも大切ですよ。ということです。
決められた環境の中で遊ぶより、自分で遊びたい友達と自分達で約束をし、好きな場所(もちろん校区内です)で遊ぶ。親と約束した時間までにきちんと帰ってくる。
こういうこともしっかりとコミュニケーションを取ることに繋がり、非認知能力を高める上で必要だなと思っています。

小学校低学年のうちは、自転車に乗って出かける子供の姿を見送るのも心配になりますが、いつかは自立しないといけないので、ここは親も心配を信用に変えて送り出すことが大切です。

考える力

幼児期のおもちゃ選び。プラスチックのおもちゃで仕掛けが全部わかちゃったものって、受動的で子どもでもすぐに飽きちゃってませんか?おもちゃは基本、永遠に遊べるものが良いと思うんです。例えば、つみきやカプラ、ブロックなど。答えが何通りもあって、能動的なんです。自分で創造していくもの。遊びの中で自然と考える力が身についているように思います。

認知能力では、計算や国語力などをテストで測れたりしますが、そもそもこの式はなんでこうなるんだろう?とか、物の仕組みってどうなっているのだろう?と考える力も必要だなと思っています。
答えだけを知っているよりは、そこにたどり着くまでの考える力が重要なんじゃないかなと思います。そこを深く考える力を身につければ、社会に出て困難な状況になっても、サバイブできちゃうんですよね。

そのいい例が、うちの主人。
小さい頃から人がたくさん集まる家で育ち、田舎の自然の中で外でいっぱい遊んで育った人。
私は忘れ物が多いので、どこかに出かけても「あ!あれ忘れた!」って慌てていうと「じゃあこれで代用しよか。」とか、慌てることなく冷静に、できることを探せる人。
仕事がリストラにあった、なんて時もその逆風をチャンスに変えて、未経験からのエンジニア転職に成功した人。とにかく、変化に対しての順応性が異常に高いです。
もう歳だから、とかこの環境じゃ無理でしょ、とか普通口に出してしまいそうなことを一切言わないし、世の中の常識を覆す行動を度々起こします(笑)
学歴はないけど、社会で適応する能力が高い人だなと思っています。

協調性

いくら個人の能力が高くても協調性のない人は成功しにくいと思います。大きな目標を達成するには一人ではなかなか難しいですよね。たとえ自分がリーダーになったとしても、ワンマンでは誰もついてこなくなります。周りと上手くやっていく能力というのは、社会に出て必ず必要となる力なんです。

協調性を高めるには、チーム戦のスポーツとかがいいかもしれませんね。遊びの中で子ども同士チームを組んで、協力し合って何かを成し遂げる力を身につける。
また、学校そのものが集団生活であるため、協調性は自然に身についていくと思います。ただ、言われたことを、みんなと一緒だからやる、というのと区別していかないといけないとは思います。

自己肯定感

子どもが自分に自信を持ち、自己肯定感を高めるには、なんといっても親からの愛情が土台になっています。親に絶対的に愛されていると感じている子どもは、自分に自信があり、自己肯定感が高いです。

学校でも、手を挙げてよく発言をします。
一概にはいえませんが、親から否定されない、間違っても大丈夫なんだという安心感を持っている子どもは、どんどん自分の意見を言えます。もちろん、愛情を感じていても性格的にシャイな子どもや人見知りをする子どももいます。それはそれで、ありのままを受け入れてあげてOKなのです。

とにかく、人と比べない、兄弟と比べない、何者とも比べず、あなたはあなたのままでとっても素敵なんだよ!と毎日ハグして、子ども自身の存在を肯定しまくることです。
そうすれば、子どもが自信を持ち、自己肯定感が上がるのです。これも非認知能力の一つで、社会に出た時、無意識にもとっても役立っているのです。

まとめ

とにかく子育てには正解も不正解もなく、答えが見つからないものであります。
ただ、子どもが幸せで豊かな人生を送ってほしいと思う親の願いは共通していると思います。
非認知能力を高めることによって、人生が生きやすく、社会でも適応しやすくなるのは間違いありません。また、非認知能力が高いと、学力や学歴、将来の収入も自ずと上がるという研究結果も出ているみたいです。
子どもにたっぷりと愛情を注いで信頼関係を築き、家庭が安心できる場所にしてあげれば、子どもはどんどんチャレンジして、自信を持ち、自己肯定感を高めていけます。大人になってからもたくさんの経験はできますが、子どものうちにできる経験の全ては、非認知能力を高めるためにとっても重要です。
親としてできることをできる限りやってあげて、社会に出たときにのびのびと行動ができる子どもに育ってほしいと思います!




  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す

*