長女が4年間通ったヤマハ音楽教室を辞めました。
私(親)の勝手な理想像で、ピアノを習わせるということを押しつけてしまったことを反省しています。
ヤマハ音楽教室には年中の頃(幼児科)から通い始め、ジュニア総合2年目まで頑張りました。
幼児科の頃から、宿題も練習も言われるまで何もしない。自分から進んでピアノを弾こうとしたのもこの4年間で数回です。
心から好きでやっている習い事と、嫌々やっている習い事。長女には見るからに嫌々やっている習い事でした。わかっていたはずなのに、なかなか辞めさせられずにいました。
ヤマハを辞めた理由
非認知能力の観点からも、嫌なものを無理やり続けさせることは子どもの成長にもよくないし、何より上達しないので、時間とお金の無駄です。これは、本当にそう思います。
私も、幼稚園から中学校までの10数年間習字を習っていました。私が行きたかったわけでもなく、親からの勧めで行っていました。何も楽しくなく、あまりにも長く続けていたので、義務的な感じで行っていました。
大人になってから、習字を習っていて役に立つなと思ったことは、そんなにありません。。。正しい書き順で字が書けることくらいでしょうか?特に字が上手というわけでもなく、書道も全然上手くありません。嫌々やっているとこういう結果になってしまいます。
ピアノも同じで、泣きながら嫌だーと言っているのを無理やり連れて行ったこともありました。簡単なところを間違えただけで、「なんでこんなこともできないんだ!」なんて怒ったこともありました。猛反省です。これでは、ピアノを好きになるはずもなく、上達もするはずがありません。
ただ、4年習っていただけあって、多少は弾けるようにはなっています。おそらく、辞めるとすぐに弾けなくなるでしょう。これも承知済みです。
これまでやってきて辞めるなんて勿体無い。。。とも言われました。
ですが、私にとってというより子どもにとって、ですね。
これ以上嫌なものを続けていても、子どものためにはならないのです。
他に好きなことや夢中になれることを、知る機会を失っているかもしれないのです。ただの習い事に、好きではないものに執着して、お金と時間を犠牲にするのは機会損失だなと判断しました。
もう一つの理由として、だんだん学年が上がってくると、自ら意欲を持って取り組まないとレッスンについていけないということです。これまでは私でも弾ける曲で、教えることができていたのですが、2年目からは親の同席がなくなり、子どもがしっかりと先生の言ったことを聞いて、持ち帰り家で自分で練習しないと次のレッスンにはついていけません。
ジュニア総合だったので、個人レッスンも月に1回受けていましたが、自分で曲をレッスンまでに弾いてきて、先生に見てもらうっていうやり方だったので、ほぼお手上げ状態でした。
譜読みもできない、親も教えられない、となれば、先生に教えてもらうまで弾けないのです。
個人レッスンも苦痛でした。
先生には「何弾いてきたの?」と言われ、2曲くらい簡単な弾けるものを弾いて、注意され
「はい、次は?」と言われ、弾ける曲がないとレッスンが進まない。。。
こういうやり方にはついていけません。
自分で弾いた曲に対して、先生が表現やテクニックをレッスンで指導する、といったやり方です。いつまでたっても自ら弾けない娘だったので、潮時だなと感じてしまいました。
それゆえ、ヤマハのレッスンに近づくと長女のお腹が痛くなりました。
それも、毎週だったんです。
これはもう限界だなと感じました。そこまで長女を追い詰めていたなんて、と思い自分自身に怒りが込み上げてきたほどです。
主人や母にまで、早く辞めさせてあげ!と言われました。
ピアノを弾けるようになりたかったら
ヤマハに通わせたのが良くなかったかも?という気持ちもありました。
合う子はすごく合って、ぐんぐん伸びていく。一方でヤマハのレッスンに合わない子もいます。
個人レッスンの先生に、ゆるく教えてもらっていたなら、ピアノをここまで嫌いにならずに済んだのかなとも思いました。
合う合わないは誰にでもあるので、これがいい、あれがいい、ということではありません。
この4年間でヤマハの先生3人に入れ替わり教えてもらっていました。どの先生もとても良い先生でしたが、長女に合う先生には出会えませんでした。
褒められたら、頑張ろう!っていう気になる子なんですが、あまり褒められた記憶がない。。。褒められる要素がなかったのかもしれませんが(笑)
うちの子はおとなしい性格なので、グループレッスンでもあまり発言できず、私がレッスン見学した時も小さな声でゆっくり話す長女に対して、先生はイライラしちゃったのかもしれなくて、結構キツく話しかけられていました。ピアノは表現するものだから、自己主張もある程度できる子でないと向いていないのかもしれませんね。我が子の経験より。それでも、先生のああいった態度を見ると、安心して預けられなくなってしまいます。この頃から、区切りの良いところでやめようという気持ちになっていました。
高い買い物をしたけれど…
ピアノをはじめるにあたって、アップライトピアノを購入したのですがこれが高い買い物でした(笑)
ピアノを習うには、親の覚悟や子どもの意欲、そしてお金と時間にも余裕がないと続けるのは難しいなーと感じました。
初めの初期投資の他、発表会、衣装代、月々の月謝代、などなど他の習い事に比べてお金はかかる方だと思います。
電子ピアノやキーボードだと、初めは良いのですがどんどん差がついていってしまうので、長く続ける予定ならアップライトかグランドピアノを購入するのが良いと思います。何年もアップライトピアノを弾いていると、電子ピアノを触った時に、楽器じゃない感や音が嘘っぽい感がすごいです。
本当に別物だと思います。
それでも、習った時間は経験として無駄にはなっていなかっただろうし、これからも気が向いたら親子で一緒に楽しくピアノを弾くのもいいな、と思っています。
妹もヤマハを習い始めたので、ピアノにはしばらくはお世話になる予定です。
新しい世界
一つ手放すと、またその空いたスペースに新しいことが入ってきます。
ヤマハを辞めたことで、長女のストレスが減り、ピアノの練習や宿題に割いていた時間を他のことに割り当てられるようになります。
一番興味があって、自ら取り組むことができる絵を習い始めました。
毎週笑顔でワクワク楽しみに通っているので、これで良かった!と思っています。
これからも親として、環境の提供はとても大事だと思っています。友達と遊んだり、他の習い事をしたり、長女がイキイキと輝ける時間をたくさん作ってあげたいと思います。
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